本格的な冬の到来を前に漁船の上架など冬仕度が行われている。稚内の基幹産業のひとつである漁業は今年どうだったのか。
 宗谷岬にいる同級の漁業者の話では昨年12月の低気圧でのホタテ被害は半端でないようで回復するには数年の年月を要するとし、今年は更に全国の市況を決めるというタコも散々だったとしたが、ホタテの漁場は年ごとに代え、それこそ計画的な生産に徹しているので深刻な被害にはないようで、そこらがホタテ生産の強みか。
 宗谷岬から前浜に目を移すと、〝黒いダイヤ〟のナマコ漁は引き合い強く浜値も高値を維持し、毛ガニ刺し網もまずまず、そしてコンブも昨年を上回る200㌧超え、4億円弱の水揚げ高に至るようである。
 こちらもタコ漁振るわずウニも余り獲れなかったが、サケ定置網漁は爆弾低気圧と台風により定置網が被害を受けたものの、昨年並みの実績は残した。
 問題は沖合だが、ホッケの水揚げ量が激減しており、この数年、ホッケで息を継いできただけに業界の行方が気になる。
 10月末の今年の沖底漁船が獲ったホッケは4238㌧、10億5100万円と、昨年同期に比べ数量半分、金額は3割ほど落ちており、これからの冬期間、シケ早くなることから操業減による漁獲減が懸念される。
 オオナゴは回復したものの夏だけの漁であり稚内の業界としてはホッケとスケソの水揚げが伸びなければ潤沢になるとはいえないものの、沿岸含め悪いながら基幹産業としての役割は果たしており、来年も期待したい。