この数年、とみに世の中の動きが速く戸惑いを感じる度合いが大きくなっている。
 呑気にバラエティーなど見ている暇はなく国際、国内情勢問わずニュースをつぶさに見ていないと世の中から取り残される脅迫観念が商売柄あるのだが、最近はインターネットにより世界隅々の話題が瞬時に世界を駆け巡ており、宅配を原則とする新聞業界も曲がり角に来ており、此方から見えない曲がってからの先が益々不透明になっている。
 本紙も活版から写植そしてコンピューター組版等々、日進月歩の変化にあるが、記者職のあり方には数十年前に比べ劇的変化はなく足で稼いでいるというのが現状だ。
 未来を描いたような制作と、古色とした記事取り。とりわけ記者は何事も臨場を旨とするだけに本紙のような夕刊紙だと時間との闘いとなり気の休まる暇は無きに等しい。人間誰しもライバルがいるよう切磋琢磨していかなければ務まる商売ではない。
 互いを磨き合うライバルの存在というのは自分を高め、相手に勝つため努力するというのはどの世界でもあることで、職種によってはそのライバル関係に濃淡が生じる。
 年を取ると切磋に対する意欲が減退し、然して以前はライバルを負かすため研ぎ澄ました意識にも変化が生じ、結果、世の中の移り変わりがとてつもなく速く感じる。
 師走が口開けて待っていることもあり気忙しさに拍車が掛かり団欒の時間も少なくなってくる。最近は走り続けるのがきつくなっており「時間よ止まれ」と叫びたくなる。