大相撲九州場所が始まった。手に汗を握る熱戦を出来るだけ早い時間からTV桟敷で観たいのだが、この時期何かと忙しく早くても5時半過ぎからの観戦になってしまう。
 先場所、横綱になり初めて休場した白鵬は盤石の戦いぶりで、連続優勝を目指す鶴竜も初日は不覚を取ったが先ずは滑り出し順調、3場所ぶりに出場している日馬富士も星を拾いどうにか食らいついている。先場所最終盤でヒザを痛めた照ノ富士が気になるものの、出場する以上は二桁勝利をしなければならず、そういう点では豪栄道には今さらだが奮起を促したい。
 50代前半までは番付が上の力士が勝つのが当然と思い観戦していたが、この数年は幕内上位には実力者が多く下剋上が起きても不思議でないと思うようになった。
 実力だけが物言う世界でしのぎを削る中、油断が負けにつながり8勝の給金に届かず負け越してしまえば番付が落ちてしまう。皆、必死なわけだから横綱、大関だからといって簡単に勝利するものでない。上の力士が下の力士に負けることを「取りこぼし」というが、それが適切な表現でないと感じるほど厳しい世界なのだ。
 「土俵にお金が落ちている」角界は、1本6万円(相撲協会と勝利力士に半々)の懸賞金含め勝利した時の諸々の報酬だけの自分の実力だけが頼りの世界である。
 それだけに勝者には番付と報酬が与えられ、一方、敗者は土俵から去る事態も迎える。一般的な暮らしをしている我々とは遣り甲斐も違い、その必死さを感じるから面白いのか。