通年運航

 稚内とサハリンの物流拡大を目指す国際貿易セミナーが6日午後、サンホテルで100人余りが参会し開かれ、稚内港の重要性が改めて言及された。
 主催した稚内港利用促進連絡会議の藤原直樹会長が来年以降のサハリン航路に触れ「新しい形で再開することを期待しており、北の玄関口である稚内港を利用してロシア貿易を益々、盛んにしていきたい」などと挨拶したあと、昨年に続いて講師を務める島根県浜田市でロシアとの貿易に携わるエル・アイ・ビーの高橋克弘社長が「ロシア貿易の現状・成果と今後の取り組み」と題し講演した。
 セミナー前日にサハリンへ行って来たという高橋さんはロシア貿易の現状について、これまでウラジオストク港を中心に荷物が集められ各港へ運んでいたが、サハリンなど地方都市に大型商業施設が出来るなどし物流に変化が起きており、今は地方都市へ直接物が流れているとし、「流通コストや移動時間など考えた場合、今後サハリン市場へ物を流通させるのに稚内港は最有力地になる」と述べた。しかし課題はフェリーの運航期間で、年間を通した運航と、輸出を増やすための対ロシアとの商談役を担う地元の輸出専門業者の体制を構築することが重要であることを強調していた。
 続いて開かれたパネル討論では、ロシアとの貿易を10年以上行っている北友ストアーの吉川社長が「サハリンで物産展を開いてきたが、取り引きされた品は少なく、ロシア人が好む商品を民間が売り込まないといけない」と話し、旭川で果樹園を営みサハリンにリンゴやナシを輸出している増茂聡さんは「リンゴは9月下旬以降が旬で、秋冬の航路があればいい。物産展は1週間位の開催でなく、1カ月程度の長期間が必要」と述べていた。