元々、涙腺は緩い方だが、この数年はテレビでドラマを見ても歌を聴いても、はたまた新聞や雑誌の類でも涙ぐむことがめっきり多くなった。
 子どもが虐待されたり不憫がる時などは格段のようで、自らが子育て真っ最中の頃にはない感情が交錯しては歳の所為だけではないと思う節もある。
 ニュースでは親が我が子に手を掛けるとか孫が祖父母を撲殺するとか、殺伐とした事件が多く、生まれたばかりの幼子が無残な目に遭ったことなどに接した時にはテレビを凝視できなく、新聞の文字もつらつら読まないようにしている。
 仕事として冷静沈着に出来事を検証しなければならないのだが、余りの無残なことには人としての情が表に出てしまい、仕事などそっちのけになることもある。
 全国の児童虐待による児童相談所の相談件数が昨年度、8万8931件(うち道内3014)に及んだ。統計を取り始めた平成2年の1101件から80倍以上にもなる。DV(家庭内暴力)を子どもに見せることも心理的虐待になると判断したことで激増しているようなことも聞いているが80倍とは。驚くべき増え方である。
 11月は児童虐待防止推進月間で、厚労省や道などでは「STOP!子ども虐待・いじめ」のオレンジリボンキャンペーンを展開し、虐待やいじめをなくしたいという気持ちを伝えていく運動を行う。
 更には全国の児童相談所共通の電話「189」通告への協力も呼びかけている。
 子供は社会の宝だ。人の子でも守ることに躊躇してはいけない。