商工会議所主催のマイナンバー制度説明会は当初40人の定員から100人も多い応募があり会場が変更され開かれた。社会保険労務士の山田繁春氏を講師に1時間半、種々ご教授頂いたが、「面倒臭い」とは言わずも何かと面倒なことになった―というのが経営者としての本音だ。
 政府はマイナンバー導入の趣旨を「公平・公正な社会を実現するための社会基盤(インフラ)整備」としているが、山田講師の説明ではないが、どうも胡散臭さを感じる。
 年金や福祉行政が簡素化され国民の負担が軽減されるのはいいが、眼目は国民個々の所得を正確に把握し税金の徴りっぱくれをなくし、将来的には預貯金額把握にも踏み込もうとしているというのだから厚顔なことよ。
 日本国民に番号を割当てし政府が全ての情報を掴んでしまうというのは監視も極まれりである。
 片や役所の縦割りで生ずる弊害を解消しようとする狙いもあるようで、行政円滑化を企図しているのだろうが。
 ここで心配されるのは情報漏洩であり、役所はもとより事業主にも懸念は出てくる。何故かといえば従業員は勤める会社の事業主に自分が割当てられた番号を教えなければならないからである。意図的でなくても不十分な管理から漏洩することだってあり、そういうことでは制度導入によって会社にも大きな負担が生じることになるだろう。
 リスク以上に国にとってメリットあるのだろうが、国民にすると逐一監視されているような心地もする。
 嫌な世の中になったものだ。