稚内前浜のコンブの値段が上がっている。昨日あった稚内漁協の今年3回目の入札で成昆布1等検が2年ぶりに8万円台に乗った。流氷が接岸し前の年に続く不漁に見舞われた平成25年以来のことで、尻上がりの上伸に来月の最終4回目への期待が高まっている。
 20日午後の入札結果を聞きに組合に行くと折よく安藤組合長がおり、今回の高値は全道的な不漁というのか、予想に反し数量が獲れなかったのが要因で、稚内も当初見込みから少なかったような話をしていた。
 一昨年までの流氷流入で前浜の磯洗いができ昨年、今年と流氷が入らなかったことから当初から200㌧以上は軽く獲れるだろうと踏んでいたが、天候不順もあって200㌧そこそこで漁を終えた。
 悪天候やシケによる生産不振は全道的なようで養殖主体とはいえ離島も天然コンブ採取は今年数回に止まり、全道的にコンブ生産量は少ないことから、ここに来て右肩上がりの価格になっており、最終4回目への期待も膨らんでいる。
 高騰した2年前の価格には至っていないがその年と比べると数量は5割増しになっているので、コンブ収入は相当上がっているものとみられ、手間が多いコンブ漁を避け高値を維持しているナマコ漁に傾斜している組合員がいるが、コンブ漁は稚内の沿岸漁の主役にあるのは昔から変わりなく、そういうことでも今年の程々の数量と高めの金額は漁師のコンブ漁への回帰を促す材料にはなるだろう。
 りしりこんぶは全国ブランドであり国民に愛食されている。遣り甲斐がある仕事だ。