好事魔多しはよくあることだが、今年の秋サケ定置網漁にも当てはまるであろうか。
 今年の宗谷管内(オホーツク西部、日本海北部)は9月の解禁当初から正に銀鱗躍る豊漁が続き、浜値も昨年に比べ1割以上高い状況から9月末には37億円を突破し40億どころか50億円も―という勢いだったが、今月に入り爆弾低気圧と台風23号により気勢をそがれ今月10日までの漁獲速報でサケ定置網史上最高の47億円を超え、数量もこの10年間で最多の290万匹まで伸ばすも、急ブレーキがかかってしまった。
 大シケにより定置網が破損したためなのだが、稚内漁協の定置網に関してはシケで稚内港に避難した中型イカ釣り漁船の仕業によるもののようで、賠償問題に発展しているような話も聞いており、網など漁具含め操業する経費は大きいだけに自然災害とはいえ厄介なことではある。
 浜値はここに来て昨年並みの1匹当たり1600円前後まで落ちてきているが、解禁当初の2割以上高い(昨年比)価格により1割ほど高い状況を維持しており、シケの被害を受けなかった定置網での11月下旬までの漁期いっぱいの水揚げに期待したいものだ。
 サケはイカ同様、捨てるところがない魚で今は大衆魚と化し食卓を飾っているものの、ホッケの高騰もあり変に価格が上昇しないかと案じている。
 今年の沿岸漁は毛ガニ、ナマコ、コンブ良く、サケも大豊漁でイカもここに来て盛り返している。
 海の恵みに感謝すると共に従事する皆さんの安全を祈念しております。