サハリン国境警備局と道、そして第一管区海保本部との宗谷海峡での洋上会談が相次いで開かれた。
 道と宗谷総合振興局との洋上会談は一昨年まで春先に行っていたが、ロシア側の都合で昨年は7月、今年は10月までズレ込み、海保庁と稚内など海保との会談も日を置かず開かれ、漁業秩序構築に向け日ロ双方で情報交換した。
 道との会談では昨年まで幾ら日本側から取締まりを強化するよう促しても一向にオホーツク海での漁具など漁業被害は減らなかったが、昨年12月の密漁密輸防止協定発効後からは密漁など不審船は出没しなくなり、ロシア側は会談で取締り強化を挙げていたようだがそうではなく協定発効によるものなのは明かだ。
 協定発効により稚内や紋別へのカニ運搬船入港は激減しており地域経済にも影響を及ぼしているが、オ海での漁業秩序構築ということでは絶大な効果を発揮したことになるか。
 海保本部との会談は船舶の遭難や油流出など海洋汚染に対し相互の連携を強化していくことを確認したのは互いの信頼関係醸成にも寄与することだろう。
 一衣帯水にありながら近くて遠い国だったサハリン州との良好な関係は、今後の北方領土問題などロシアとの関係展望にとっても欠かせないことであり、道庁、第一管区本部とも未来の日ロ間の友好にも資しているとの意識を強く持ち続けていただきたいものだ。
 サハリンプロジェクトによる石油、天然ガスの日本への輸出だって稚内が最も近く、エネルギー情勢の変化によっては大化けも…。