冬の到来が足速くなっており、きょう8日は二十四節気の「寒露」。露が冷気で凍る頃とされる。
 二十四節気は春~夏にかけては稚内に住む者には現実からかけ離れているが、秋~冬にかけては生々しく、早朝、散歩していても「露が凍る」とまで行かずとも露に寒々しさを覚えるところがある。
 ノーベル賞発表の時期を迎え、化学・科学の分野で2人の日本人研究者が相次いで栄誉に輝いた。昨年の3氏に続く連続受賞は日本人の矻々と努力する国民性が認められているということであり、受賞者の才能はもとより一途に自分に与えられた仕事を全うする日本人全体への御褒美だと思うところもある。
 化学・科学の部門で今年も受賞者を輩出したことはこの数年、文学賞候補として浮上している村上春樹氏の夢が破れることになるのか。個人的には宮本輝氏の小説が好きで村上氏の作品に接する機会が少ないのだが、是非受賞してほしいもので到底足元には及ばないものの、同じ物書きとして声援しているところでもある。
 昨年来のノーベル賞受賞者の経歴をみると地方の大学を終え何処か余り知られていない研究所で地道にやってきた方が多いようで、そういうことでは極端過ぎるが稚内にあってもチャンスは巡ってくるということであり、努力を怠らず精進していればノーベル賞ならずとも「自己満足賞」はもらえるか。
 しかし現実社会は厳しいものがあり、賞どころか、かすかすの生活をしている人たちが日本、いや世界にごまんといる。子供達にとって幸せな世の中を。