降雪期を前に工事追い込み時に入っている建設業での労働災害が増えており、稚内労基署管内(宗谷管内10市町村、天塩、遠別2町)では9月、5件も発生し今年累計発生でも一気にトップに躍り出た。不名誉なトップに業界は頭の痛いところだろう。
 9月の労災事例では重機に関連する事故が増えており、中にはダンプから降り足を骨折など、ちょっと注意すれば防げたものもあり従事者の高齢化にも起因するのか。
 道労働局では10月~12月末までの今年いっぱい建設工事追い込み期労災防止運動を展開している。例年、建設業でこの時期での発生が年間の3割弱と突出しているためで墜落・転落、重機災害、交通事故などの防止を重点に展開中であり、とりわけ降・積雪期に入るため交通事故防止は最も重要な項目といえ、現場が郊外にあり急ぐあまりの速度超過は凍結など路面状況の悪化も相俟って気を付けなければならない。
 それと仕事の慣れから生まれるウッカリ労災、労働者の年齢相応の取り組み方も大事であろう。年を取ると以前は簡単に出来たことでも体が動かず焦りもあって事故を起こすこともあるだろう。十分に留意する必要があろう。
 稚内労基署管内全体では今年これまで労災の死亡事故は起きていない。昨年は9月末で3件あり、いずれも建設業だった。建設業にはそれだけリスクが潜むことの裏返しであり、この点については昨日開かれた産業安全衛生大会で主催する稚内労働基準協会の藤田会長(藤建設社長)も指摘していた。心して従事してほしい。