急速に発達する低気圧が日本海を北上している影響で、稚内地方は2日、数年に一度の大荒れとなり、市内各所で停電、建物倒壊などの被害が相次いだ。稚内地方気象台では、引き続き3日にかけて暴風、高波に警戒するよう呼びかけている。
 宗谷管内は明け方から非常に強い風が吹き午前7時ころ、稚内開運で最大瞬間風速37・4㍍を観測。声問41・7㍍、宗谷岬41・2㍍そして利尻富士町本泊では43・7㍍と猛烈な風が吹き荒れた。
 気象台によると、ピークは2日午前中としているが、午後からも陸上で25㍍、海上で28㍍の非常に強い風が3日まで続く見込みで、不要不急な外出は控えるよう注意喚起している。
 北電稚内営業所によると、2日午前10時現在、ノシャップ、恵比須、富岡のほか宗谷など広範囲に亘って停電が発生。1273戸に影響があり順次復旧作業に当たっている。

建物倒壊、倒木など相次ぐ
看板剥がれる中央小前の木倒れる2
 市災害対策本部によると、2日早朝から続く荒れた天候で市内の各地域で民家などに被害が発生し、ノシャップ地区では強風の影響で空き家や物置などの建物が倒壊。トタン屋根が剥がれそうなどの通報が相次ぎ、稚内消防署員総出で応急処置に追われた。
 市役所前でも午前7時ころ、前庭に植樹されていた樹齢20年以上のドロヤナギの木が強風で倒れ、道道稚内天塩線の片側を塞いだため市内の業者が撤去した。中央小横の市道に並ぶポプラの木も倒れた=写真読者提供=。
 悪天候のため市内の幼小中高校は2日、臨時休校。体育館や市立図書館などでも休館や閉鎖した。

1家族が中央小に避難
避難した家族
 暴風など大荒れの天候を受け、市は市内全小中学校、北コミュニティセンター、市立保育所などを避難所として開設した。
 中央小には、1年ほど前、稚内に引っ越してきた恵比須地区に住む20代の女性が3人の子どもを連れて自主避難した。女性は「海の近くに住んでいて窓を見ると高波が凄く怖くて避難してきました。この荒れた天候は続くみたいなので、天候が回復するまで子どもたちと避難していたい」と話していた。

富士見地区の納屋倒れる
納屋倒れる
 2日明け方からの暴風で富士見地区の加工場にある納屋が倒れているのが見つかった=写真=。
 富士見地区は明け方にかけ30㍍以上の暴風に見舞われ、2つの納屋が倒れていた。

催しも延期や中止
 悪天候のため、2日夜に宝来地区活動拠点センターで開く予定だった工藤市長のふれあいトークは延期され、3日副港市場で開く予定だった第45回くらしを見なおす消費生活展は中止になった。

交通機関に乱れ
 2日、悪天候の影響で交通機関は飛行機、フェリーは全便欠航。JRは稚内~札幌間のスーパー宗谷、サロベツ、宗谷線の普通列車が運休した。

市内2カ所で通行止め
 暴風雨のため市は2日、恵比須5~ノシャップ2までの延長1・5㌔の北浜通りと港5~大黒1の延長190㍍の副港通りを通行止めした。