昨年12月の日ロ活カニ密漁密輸防止協定発効に伴い憂慮されていた稚内港のカニ輸入実績が8月、到頭全くのゼロになった。
 稚内税関支署は30日、8月の稚内港貿易概況を公表した。その中で活カニをサハリンから積み稚内に入港した運搬船は8隻あったが、いずれも保税状態のまま千歳や成田、下関などにトラック輸送されたことから稚内港としての輸入実績とはカウントされなかった。
 カニ輸入ゼロというのは平成元年3月以来26年5カ月ぶりのことになり、花野統括監視官は「協定発効後も少ないながら輸入はありゼロは想定していなかった」と驚いていた。
 ただ9月は活カニ輸入実績はあるそうだ。
 この衝撃を受けた8月の貿易実績は、輸出9266万円(昨年同月対比55・8%減)、輸入2075万円(同95%減)の1億1341万円だった。
 輸出は魚介類7869万円。香港向けボイルナマコ4700万円、台湾向け冷凍ホタテ2700万円など。
 輸入は冷凍魚1076万円など。
 日ロ定期航路のアインス宗谷では車両1台輸出し143万円。
 貿易船は25隻入港。昨年同月から39隻減少した。
 8月末累計は、輸出3億7624万円(昨年同期対比54・4%減)輸入10億3268万円(同65・4%減)の14億892万円。昨年同期から63・1%の24億415万円もの減。