地球温暖化は無論のこと稚内にも影響を及ぼしており、今後2度と流氷が稚内前浜に接岸しないかも知れないと、礒部稚内地方気象台長が16日開かれた三水会で話していた。
 北極海航路が脚光を浴びているよう北極海の海氷面積が縮小しているのは周知の通りであり、必然的にアムール川を源に生まれる流氷も減っているのは日々暮らしていて分かるのだが、専門家から改めて「接岸することはないかも」と言われると、温暖化現象に稚内も無縁でいらないことを悟るものがある。
 台長は、流れが来ないと陸地の気温が極端に下がらないので温暖化が顕著になるようなことにも言及し、更には根雪の期間も50年ほど前に比べると半月(15日)ほど短くなっているという。
 50年ほど前、恵比須などの前浜には流氷が接岸し、10歳頃の筆者はよく流氷の欠片に乗り沖まで行ったものだった。今、思うと危険極まりないことだったが昔は両親も近所の人たちも子どもになど構っていられないというほどの忙しさで、ある意味大らかであった。
 根雪期間の短縮も実感するところである。
 オホーツク海の流氷が減るということは海上の気温が上昇することであり、海中にも上空にも影響するのは必定だ。
 北海道が、稚内が本来のものでなくなり、そのうち道内でコシヒカリが生産されるようになり、雪不足でスキーが出来なくなることだってありえよう。
 己が人生を振り返り50年間でも変化が著しいのに100年したらどうなるのか。正に地球規模の温暖化防止対策が急がれている。