サハリン航路最終便 1段半HP記者会見するハート社長 1段半HP

 ハートランドフェリー運航の日ロ定期航路最終便が18日午後、稚内港に到着。同社の17年間の役割は終わり後に託された。
 乗客72人を乗せた最終便は午後3時前稚内港に到着。バイクでサハリンを旅してきた30代男性は「雄大なサハリンのツーリングは感動的だった。今後も機会があればサハリンには行きたいので、そのためにもフェリーが必要で来年以降も継続してほしい」と話していた。
 運航終了後、記者会見した蔦井孝典社長(54)は「運航を終えホッとしたのと寂しい気持ちがあります。日本とロシアの友好の架け橋として事故もなく安全に運航できたことに感謝しています」と17年間を振り返り、航路撤退については離島航路を安定させていくための経営判断であり今後は離島航路に経営資源を集中させていくことを強調した。
 航路の収支状況に関しては「赤字は慢性的だった。近年は経費1億9000万円に対し運賃収入8000万円、市からの補助金5000万円で毎年6000万円の赤字。17年間で一度も黒字になったことはありませんでした」とし、来年以降、市と民間会社が出資し新たな運航会社を設立しアインス宗谷での運航を計画していることには「現在も船の交渉中だが優先的に譲ると伝えている」とした。
 定期航路は今年、6月9日からの28往復で乗客4401人、貨物はピーク時の平成17年と比べ97%の6800㌧も減り192㌧と過去最低を記録。運航が始まった平成11年からの累計は673往復で乗客7万6551人、貨物は4万1844㌧。
 この航路の存続に向けては、工藤市長が10月1日午後、市議会全員協議会で新会社について概要を説明する。