今年の地価調査結果が公表され、道内では札幌などで前年に比べ上昇している地点が見られ総じて横這い傾向にあるのにも拘らず、宗谷管内は前年との下落幅が大きくなるなど上がり目なく低迷状態が続いている。
 調査対象の基準地として宗谷管内には40地点あり、稚内には住宅地3カ所、商業地、工業地各1カ所の5カ所ある。住宅地は港4丁目4番が前年から2・5%下落したものの、潮見4―2、緑5―10は増減なく、大黒2―2の商業地は3・4%下落(昨年は前年比3・5%下落)と下げ幅が縮小した。
 北地区の標準地としての位置付けにある港4だが、それより北方にある中央、宝来、恵比須、ノシャップなどはどうなのか。思うに土地の需要も少なく下落幅が大きいのでは。
 東(潮見)、南(緑)は横這いながら土地需要は少なく空き家も増えてきており、稚内総体としての地価は長期低落傾向に歯止めが掛かっていない状況にあるのは違いない。
 このように宗谷管内では全体に下落基調にある中、猿払(鬼志別浜鬼志別)の2カ所の横這いは特筆される。不動産鑑定士は水産業の安定した経営基盤により所得が高く地価が維持されていると分析している。ホタテさまさまである。
 基準地にはなっていないが宗谷岬の漁家もホタテなど魚介による高収入により総体的に所得は高水準にある。
 土地の価格というのは経済指標として好・不況の物差しになり、そのマチの景況が分かる。稚内の横這いは下落が底を突く底値になったためと見られ景気回復には程遠い。