秋サケ定置網漁の初水揚げの報が届いて来ている。日本海の稚内漁協分に関しては昨年に比べ少なかったが、オホーツク海西部の陸網は昨年を80%強も上回る3万9000匹にもなり、目廻り(1匹当たりの大きさ)、1匹当たり単価も上回り金額は6683万円にも。昨年を2・2倍も上回り、先ずは好漁のスタートを切った。
 昨年は秋サケ定置網史上最高額の42億円もの豊漁に沸いた宗谷管内にあって今年は「日本海側は昨年を上回るもオ海は下回るのでは」との予想もあり、海水温が高い状況も相俟って解禁当初は上向かないものと見られていたが、盆以降の8月下旬のシケによって海中が攪拌されたようで、決して悪くない出だしになった。
 管内の定置網漁はオ海、それも枝幸漁協での漁が大宗をなし、今年の初水揚げ(陸網)実績を見ても全体の6割近くを占めており2年続けての豊漁が期待される。
 一等最初の抜海漁港での初水揚げの取材は若手記者に譲ったが、朝6時前から一起こし終え帰る船を待つ気持ちは格別なものがあり、現場に立ち会えるというのは記者冥利に尽きようというものだ。
 今や大衆魚となったサケだが、在庫など消流状況の関係からの浜値上昇が気懸かりなところだ。それだけに不漁だと市場値も販売値も上がってしまうので豊漁によって安値が維持されるよう願っている。ホッケのような高値では正に高嶺の花となる。
 これから入ってくる沖網の水揚げも良いようだと漁家も潤い消費者にとっても朗報となる。