稚内港湾施設㈱の株主総会が開かれ、売上が前期に比べ5億円ほど減り気の早い人から「陰りも」との囁きも聞こえてくるが、どっこい堅調な実績であり前期並みの利益を確保した。
 正直、本紙も当初は「業界 状況厳しく売上高4億8000万円減」との見出しにしたが、損益計算書など見ていくと売上総利益が2億6000万円以上もあり、販売費・一般管理費を除いた営業利益は6700万円。約20億円と空前の売上高だった前期と何ら変わらない好業績であり、昨26日の見出しを変えたのだった。
 人口減により経済規模が縮小してくると、どの業界も厳しい経営を余儀なくされ、程々に淘汰されたとする食品スーパーも今の消費人口からは1店舗多いのだ―という実情を関係者から打ち明けられたこともある。
 稚内市から3000万円の出資があり資本金1億1000万円の港湾施設会社も一時、塗炭の苦しみの経営状態の時があったが、風無社長、補佐する佐藤専務(現取締役)、梅津常務らの懸命な経営努力により、この数十年は盤石ともいえる業績を残し現在に至っている。
 今年の総会で風無社長はサハリンプロジェクト関連船舶への営業拡大と人員をスリム化したことからの技術の継承を怠りなく進めていきたいと挨拶していたが、サハリンへの営業活動には自らトップセールスするほどの熱意を持っており感服するところである。
 沖底漁船が6隻まで減り何かと大変だろうが稚内をけん引する企業の一つとして今後の発展を祈るものです。