過日、読売新聞にFM東京の「ジェットストリーム」で流された音楽の中の名曲を収録したCDを販売するという全面広告に接し、一瞬だが若かった40年前にタイムスリップしました。
 深夜零時から始まるジェットストリームは城達也さんの「遠い地平線が消えてふかぶかとした夜の闇に心を休める時、はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満天の星をいただく果てしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、きらめく星座の物語に聞こえてくる夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります…」というナレーションは何と気障だったことか。
 大都会東京に来た田舎育ちの若者たちにとって都会だけでなく大人の世界への憧れもあった音楽番組だったのであるまいか。
 大人に脱皮しようとする青春時代は甘酸っぱくほろ苦いものであり、今思い返すと赤面してしまうことが数多あるが、当人にしてみればドンキホーテよろしく「真っ直ぐ突き進め」というばかりに猪突し失敗を重ねる。その失敗経験がその後の糧となり今の自分があるということも分かってくる。
 ニシン漁、底曳漁、公共事業、観光業等々その折々で人間生活の基盤をなす産業の変遷があった稚内にとって市民が幸せを享受できる未来はあるのか。遠い地平線の彼方に幸福の種を置き去りにすることなく、市長はじめ稚内を代表する人たちには粉骨の精神で頑張ってもらわねば。