ギリシャのデフォルト(債務不履行)が現実化しようとしている中、GDP世界2位の中国の経済も様子がおかしくなっており株価が急落している。日本経済も世界の動きに連動するようグローバル化しており、今後が懸念されている。
 稚内の地方紙である本紙がのっけから外国の債務や株価について言及するのは今や世界各地の動向がリアルタイムに報道される他方、その影響も正に対岸の火事視できないという「地球ごと」になっているからであり、日本に累を及ぼすということは北海道に、ひいては日本のてっぺんという片隅にある稚内にさえ影響があるやも知れないので時々刻々入って来る世界的な情報にも稚内市民は神経を配らなければ―との思いがあるからである。
 一時は江戸時代のよう鎖国然としていた稚内にも黒船ならぬ地方からの企業が進出してくるようになり、その結果は「安い」「品質もよい」などとして地元のあらゆる業界を駆逐してしまい、駆逐されずとも青息吐息の経営を余儀なくされている地場企業は少なくない。
 会社がなくなると雇用の場は失われ職を求めて稚内から出て行くので益々過疎化が進展してしまう。加えて少子高齢化もあり地域の産業含め経済が低迷しマチの存在さえ危うくなる。よく言う負のスパイラル現象だ。
 この数年来、本紙の社員に言っていることがある。 「今、目の前のことだけでなく5年、10年、20年先を見据え仕事をしなさい」。
 亡くなった東京の叔母から40年ほど前に筆者が教わったことである。