開基百年記念塔周辺に造られた北方植物園に咲く高山植物を掲載したパンフができ市長に寄贈され、合わせてシカ被害対策の支援についても稚内山野草同好会が要望したという記事が本紙に載っていたので昨8日午前中、植物園に行ってみた。
 5年以上前の風のめちゃめちゃ強い日に行った以来の植物園は前回より更に面積が増えセンダイハギ、キバナシャクナゲなど高山植物が可憐に花を咲かせエゾアカマツは青々とし、手入れが行き届いた様子に、休日にでもゆっくり見て回ろうか―という気持ちにさせられた。
 松の剪定など作業をしていたノース工房の職員さんに尋ねると、シカは工房の人たちがいなくなる午後以降にやって来ては成長した草花はじめ根も土を掘って食べてしまうのだという。
 オープンスペースなことからネットなど張られておらず被害を拡大する一因となっているようで、山野草同好会は市長に対し被害防止の支援を要請したとのことだが、植物園は人が訪れ草花を観賞するところであり、見栄えに影響する対策を講じるのは難しかろう。
 市は裏山一帯のシカ駆除を数年前から行っているが、たかだか50頭程度では駆除とは言えず、ひいては被害防止の解決に至っていないというのが実状だ。住宅街でもネットを張るなどしている家庭が多くシカ被害は大きくなるばかりである。
 人間と自然との共生は言葉で言うほど容易ではない。しかし拡大する一方のシカやアザラシ、トドによる被害の歯止めは喫緊の課題といえ手を拱いていてはいけない。