市議会の議案特別委員会で稚内北星大学への市の貸付金1億円について川崎議員が噛み付いたようで侃々諤々の議論が行われた。「ようで」と表現したのは本紙の記者が締め切り時間の関係もあり川崎さんと市長らとの遣り取りを取材できなかったことから、他の新聞を読んでの感想だからである。
 その議会での論戦の最中に理事長も兼任する佐々木学長が任期の今年11月8日を以って退任するとの発表があった。同大には工藤市長が職員時代に刎頸の交りの仲と言われた人が送り込まれており、市長も崖っ縁に立たされた大学の再建に本腰を入れたのかな―とは個人的に思っている。
 1億円というのは大金である。その金を注ぎ込まなければ表教育長が言うように資金がショートしてしまうのなら、そこまでして存続するほどの価値がこの大学にあるのかという疑問が生じる。
 稚内北星大学の前身である短大が開学した昭和62年の頃は全国此処彼処に大学や短大が新設され、稚内では当時の豪腕浜森市長によって市職員の子供を出来立ての大学に入学させてしまうという荒療治をし、入学生が200人を超える年もあった。しかし今は(当時も無理があった)そのようなことはもちろんできず人権蹂躙にも当たる。
 市の広報紙制作の委託、入学する学生への奨学金貸付け等々、そして何と言っても4年制大学への改組転換時の校舎建築で市は20億円もの債務を背負っており、これ以上何を求めるというのか。
 1年限りと言うが、既成事実にならなければいいが…。