携帯電話を持ち優に10年は過ぎただろう。スマホのよう最新でなくガラケーそのものでメールなどほとんど使わず、電話一辺倒なのだが重宝で重宝で。我々のような仕事をしていると迅速な連絡が図られ、無くてはならない物になっている。
 従って第一線から退いた今は会社間のマスコミの幹事連絡用としては用をなしていないが、その時代からの習癖で寝る時も枕元に必ず携帯を置き備えている。
 受信音が鳴らないモードにしているが、寝ていても微かなバイブの音で目を覚ます。寝ている時も緊張状態を強いられる記者時代の精神は今でも維持しているよう。因果な商売である。
 現役時代、結構きつい取材をしてきたものだから、相手になり遣られた人は当方に対し当然のことながら良い感情はなく、仕事とはいいながら今となっては遅いかも知れぬも反省の日々である。
 ところで記者としての情報量は第一線の頃からは相当落ちており悩みではあるが、組織として補う立場にある我が社の記者諸君の情報量も少なく悩んでいるところだ。
 「 9時から5時までの仕事だけでは駄目だよ」と発破を掛けるも必要以上に踏み込んだ取材をせず、多方面の人たちとの接点が少ないのか、結果として記事に反映されてこない。
 毎日、叱咤される彼らながら頑張っているだろうが、当方からは物足りなさもある。プレッシャーはかかるだろう。しかし、それを乗り越えると「3日やったら辞められない」という仕事の域に近付いていく。