航路の行方

 サハリンで終戦を迎え、その後、現地で暮らすサハリン残留邦人集団一時帰国団が、23日の日ロ定期航路でサハリンに戻った。
 NPO法人日本サハリン協会(東京)が実施している一時帰国事業で、13日にユジノサハリンスク市から空路帰国した残留邦人と介護者の総勢29人は札幌などで親族と再会するなどしたあと、21日夕方に稚内入りし22日は市内観光などして過ごした。
 23日朝、乗船手続きを済ませたあと、帰国団の人たちを乗せたフェリーは午前9時、サハリンに向け出航した。
 来年以降、新たな運航会社で存続される見通しのサハリン航路について斎藤弘美日本サハリン協会長は「昨年の航路撤退の報道からこの先どうなるかと心配していました。帰国団の人たちにとってお土産などを持って帰国するのにとても大切な航路なので欠かせない存在です。来年も運航するようになってほしい」と航路の行方を気にかけていた。