白夜祭が開幕した。朝、陽が上るのが早くなり今頃は4時前には明るくなる。当方、加齢によって白々明ける頃に目を覚ます日が多くなり、昨日はその日の夜、人と会わなければならない用事があったことからいつもは会社を終え帰宅し行う散歩を目覚めた勢いに任せ行った。
 朝方は鳥の囀りが心地よく聞こえ、芝生や草地を選んで歩くと露で運動靴が濡れ、それら自分に起きることに清々しささえ感じた。
 これほど朝早く起き体を動かすのには釣りに凝っていた50代前半以来のことか。
 会社で仕事している時は余裕なく過ごしている小生も自然に触れると感受性の高まりを感じ、普段は何気なく見ている景色も違った景色に見えてしまうのだから不思議なものである。
 そうこうし日中の仕事に入ると、車屋・源氏の岩間幹生さんの赴報が入ってきた。彼にはこの業界に入った当初から世話になり、情報だけでなく人の世についても教わった。
 その後、従弟が彼のお嬢さんをもらい親戚の間柄とはなったが、付き合い方としては特段変わることがなく、青雲の志を持った岩間さんから教わることは多々あった。
 3週間ほど前になるか見舞に行った時にはさすがに憔悴していた様子だったが、観光業界のことを話す様子を見ていると20年も30年も前の彼に戻ったようで「何か食べたいものあるかい」と尋ねると 「甘いものが食べたい」と言うので、その後、日を置かずプリンを持って行ったのが最後となった。誰にも公平な人でとても叶わないと思った人だった。