「 たじろぐことなく」 。最近あまり聞いたことがない言葉を工藤市長が定例市議会初日の所信表明で述べた。
 薄氷を踏む思いで市長となり、それこそ脇目も振らず東奔西走し重責を務めてきた工藤さんにとって2期目は結果が求められている。最たるものは日ロ定期航路の存続であり、市立病院などの医師確保、稚内北星大学など山積する課題にどう対応していくかであろう。
 定期航路については市や経済界が中心になった会社を立ち上げ運航を存続するようで、この方針を説明した中で運航期間の延長を示唆していたが、上手くいくものなのか。
 航路の永続的運航には貨物確保が課題であり、それに対して措置を講じて行くのは悪いことではないが、無理せず先ず1カ月、そして収支など勘案し徐々に2、3カ月と延ばすのが宜しかろう。
 船は既存のアインス宗谷(2628㌧)を購入する計画にあるが、もう少し小型のものでもよく採算面でも合うのではないか。
 医師確保はどの地方都市でも頭の痛いことであり市長も自ら先頭に立ち医科大学と掛け合い努めるとしているが、そう容易に行くものでなかろう。しかし医療で稚内を離れる人たちがいるという現実にあることを踏まえ諦めることの絶対ない交渉をしていくべきであろう。
 北星大学への1億円もの貸付には将来を見通せるならまだしも弥縫であるなら大反対である。学生集めに努力するのもいいが、限界であろう。見切りつける時期失しないよう次の段階への準備をすることも忘れぬようしたいものである。