前市議の稲垣昭則さんが8年間の議員在職中、受け取りを拒否してきた期末手当を市に寄付した。この手当はこれまで旭川地方法務局稚内支局に供託されてきたが、それぞれ10年間の時効があり、それを過ぎると国庫に還付されるという事情もあり、私人となったことから寄付に至ったわけだが、本紙には読者から賛否両論の声が寄せられた。一連の稲垣さんの受け取り拒否、そして市に寄付という事に、ただ事象を捉え浅薄に語ることでいいのかな―という疑問もあり意見を述べさせて頂く。
 稲垣さんの言う「議員への加算手当支給はおかしい」との考え方も十々納得した上で思うのは、彼が議員という職務に対し真摯に取り組んだということであり、8年間の在職中の定例議会(6、9、12、3月)終わったあと必ず開いてきた市民向けの議会報告会が端的な例である。
 その報告会開催ごとに本紙など地元2紙に広告(有料)を載せ、1回も休むことなく続けてきたことは評価されるものだし、議会改革というのか議員としての役割の範を示したことは立派というほか言葉がない。
 本紙の読者コーナー投稿での「頼もしい稲垣さんのいない議会…」という件には全く同感であり、自分たち(議員の皆さん)は市長と共に市政を執行して行く市民の代表なのだ―という気概を持って論戦に臨んでほしいものだ。
 市長職を託したい人物だったが、先の人生は自らが決めることであり致し方ないか。
 8年間、闘ってきた稲垣さんには御苦労様と労うばかりです。