日ロ定期航路の運航が始まった。今年は9月18日まで28往復予定されているが、平成11年から運航してきたハートランドフェリー社にとって今年が最後の運航になる。
 戦前の大泊(現コルサコフ)と稚内の稚泊航路復活を企図した航路は札幌のタイムス観光という会社のトライアル運航など経て平成7年、50年ぶりに復活し平成17、18年にはサハリンプロジェクト事業の進展もあって貨物量は7000㌧を超え乗船客も6600人ほどまで増えたが、サハ ・プロ事業が落ち着くにつれ貨物、乗船客とも減少を続け昨年は貨物906㌧(前年対比21・5%減)乗船客4438人(同19%増)と振わず、これまで運航してきたハートランド社が今年限りで撤退するとの方針を打ち出し、その後は上を下への大騒ぎになっている。
 稚内にとって航路は生命線だとして工藤市長は航路存続に向け今年度1年限りの「日ロ定期航路対策部」を市に設置するなどし現実的な対策を講じていくことにし、その経費として今月8日の今年度補正予算で1337万円の準備経費を計上したところである。
 少子高齢化が進み生産者人口が減少する中、税収の伸びは期待できず、今年10月に行われる5年に1回の国勢調査での人口減(5年前と比べ)は間違いなく、そうすると来年度以降の普通交付税削減は避けられない。航路維持だけに心血を注ぐわけにはいかないだろうが、ここは優先順位を示し航路存続のため尽力するのは瑕疵なき判断だろう。あとは着実に政策を実行し航路利用を全国的にPRする努力が求められる。