一路

 9日、稚内とサハリン州コルサコフを結ぶ日ロ定期フェリーの今年第1便が稚内港を出港した。
 ハートランドフェリーが運航するサハリン航路は今年度が最後でその第1便には日本人27人、ロシア、オーストラリア人ら外国人7人の34人が乗船した。貨物は建設資材、ビニールハウスなど43㌧、重機1台とバイクや車8台も積み込まれ午前9時に出港した。
 乗船者の中には、バイクで世界一周の旅をする日本人男性やオーストラリア人夫婦、7月上旬にサハリンや北海道を舞台に開かれるバイクラリーの関係者らが現地の下見のため乗り込んだ。
 妻の仕事の関係で一緒にサハリンへ渡る東京の30代男性は「今年、最後となるフェリーは、来年は別の形で運航されるような話を知っています。航路は国同士の友好関係を結ぶものであり、きょうも色々な外国人の人が乗り国際的にも大事な航路だと思いますので、何とか残ってほしい」と話していた。
 市と観光協会などの職員ら30人余りと初便乗船者を見送った工藤市長は「30年近く前からこの航路と関わり、歴史をずっと見てきています。サハリンと稚内、北海道の関係のため航路を何としてでも続けたい。いい選択をしたい」と航路存続への強い思いを披瀝していた。
 日ロ定期フェリーはハートランドフェリーのアインス宗谷で9月18日までの間、28往復56便運航する。