ラーメンは北に行くほどうまいと言うが、30数年前、東京からUターンしてきた筆者も当時稚内駅前や仲通りにあったラーメン屋の味にはその思いを強くしたものだった。
 先日、テレビを見ていると塩ラーメンは函館、味噌は札幌、醤油は旭川が道内でも絶品のようなことを報道していたが、その土地々々には美味なラーメン店が多く、旅行してはその土地のラーメン店で食べるのを楽しみにしている。
 この20年ほどはラーメン店のチェーン化が進み稚内にも3店、地方から進出してきているが、それぞれ結構いける味で〝黒船嫌い〟の筆者も妻と食べに行くことがある。
 直営店にしてもフランチャイズ店にしても投資がかかるのに多店舗展開するというのは儲かるからなのであろう。ラーメンの原価って幾らするのかね。
 北の果てにある稚内を離れ車で旅行する際気付くのはどの町にもラーメン店だけでなく食品スーパー、洋品店など金太郎飴の如くチェーン店があり「地元の店を駆逐したのだろう」とよく思う。
 余りに遠過ぎて商売にならないのか、稚内には暫くの間、どの業界も進出することがなかったが、この10数年は堰を切ったように進出してきている。
 以前(今でもだが)稚内に赴任して来た官庁の職員が「札幌にもあるホームセンターや洋服店があり住みやすい」などと話すのを聞いたことがある。一律になるのがお好きな役人らしい発言だがその分、どれだけ地方が廃れ個性を失ってきたことか。人間の顔・形が違うよう町の個性も大事にしなければ。