市を廃止し東京都のよう大阪都にしようとした橋下徹大阪市長の目論みは、これまで支持してきた大阪市民による住民投票により絶たれ橋下さんは市長任期を最後に政界から退くことになった。
 この橋下さんという人は異端の人であり、維新の会の江田代表が言うよう「稀有な政治家」だったろう。ワンイシュー(一つの争点)での人心掌握術は小泉元総理と似かよったところがあり一般受けするところがあった。政治にさほど関心がない人でも彼の発言には興味を惹かれたことであろう。
 橋下市長の言う都構想というのは大阪府と大阪市の二重行政を失くし大阪都という一元的に対応できる役所によって税金の無駄使いを止めようというもので、大阪の住民の間でも「税金無駄使い」では大方の支持を得ていたのだが、「大阪市を失くして」という件で「自分たちの暮らしはどうなるの」という素朴な疑念と共に大阪都になった場合、5つの区の区役所は数百億円かけ建築するということに無駄使いどころか住民が不安になったのであり、都構想反対の大半は高齢の人たちだったようである。
 税金の無駄使い。これは地球上にある国全ての命題であり47都道府県ほか、地方自治体でも一番の関心事であろう。
 翻って稚内市に税金の無駄使いはないのか。稚内市民にとって大阪での問題は他人事ではなく、ある意味、今春の地方選より以上に関心を持った市民もいたのでないか。政治というのは上層のためでなく中・下層のためにあるのを基本に据えれば自ずと答えは出よう。