井上陽水の歌ではないが、皆さん人生が2度あればどうしますかな。誰しも1度目の轍を踏まず失敗なきよう努めると答えるであろうか。しかし人生は1度しかなく悔恨の情に満たされた人が大方なのだろう。
 この世に生まれ子供の時分は学校の勉強でも遊びでも、友人との交流もその歳々で悩みはあるだろうが、打たれ叩かれながら育ち、成人以降も収入を得るという勤労、そして会社経営があり切磋琢磨しなければ置いてきぼりにされ、挙句は人生が一回りする還暦になり「俺の(私の)人生少なくなってきた」と、はたと考え己が人生を悔やむ。
 寿命ということでは60歳を前にし亡くなる人もいるが、60代は未だ若く、その先も人生があるのだから未だやり直しが効くと考える人もいるだろう。しかし遅きに失しており、それ以降は自分史の集大成の時期であり、以前にも小欄で触れたが80歳までの最後の20年なのだ。
 中には80歳以上生きる人はいるだろう。しかし一般的には埒外であり、その超寿命の人たちは導師のような存在になるのだろう。
 筆者の母親は80代半ばで未だ健在だが、近頃は食も極端に細くなり目に見えて痩せてきたようであり心配な気持ちが募っている。甚だ手前味噌なのだが筆者執筆欄をよく読んでいるようで頭がまだしっかりしているのが救いなのかな。
 母親だけでなく本紙の愛読者は高齢の女性が多いようで、その内容への賛同もあるが「あの書きようは駄目です」などと叱咤されることもある。今後もお付き合い下さいませ。