オホーツク海の毛ガニ篭漁が今年、早々と終漁した。宗谷、猿払村漁協に続き4月24日には頓別漁協で、30日には枝幸漁協でもノルマを達成し漁を切り揚げた。4月中の全4漁協終漁は漁史上、初めてのことでないのか。
 数量もさることながら金額、とりわけ1㌔当たり単価が2500円台まで上伸したのが特筆される。  
 在庫不足もあろうが今年は大中ものが多く獲れたことが一番の上伸要因だった。取材した宗谷総合振興局の水産課長も強調していたよう空前の単価高だったといえよう。
 来年の漁獲許容量については今年秋口の稚内水試の資源調査を基に決められるが、できれば今年(650㌧)を上回る量になり、価格も1㌔2000円台を維持できればとの期待が寄せられている。
 外国船による漁具被害や密漁行為もなくなり、昨年12月の日ロカニ密漁防止協定発効も相俟ってロシア側の取締りの厳正化もあり悪業がなくなっているのだろうが、裏を返すと協定発効前には密漁が蔓延りオホーツク海で密漁されたものが稚内に輸入されていたかも知れない。
 その証拠に今年に入り活カニの稚内港への輸入は激減しているのだが、毛ガニに関しては1パイも輸入がないことからも突拍子もない事と言えないだろう。
 漁業関係者にとって朗報な単価高は消費者にとって高嶺の花と化し、食卓は勿論、観光業にも影響が出ており悩ましい限りだ。
 四方丸く収まるということないにしても稚内にとってカニの存在がいかに大きいかを思い知らされた。