走る落語家

 世界平和を願い日本縦断マラソンに挑戦する落語家の三遊亭楽松さん(50)=本名松田偉雄=が8日、宗谷岬をスタート。3000㌔先の鹿児島県佐多岬から更にゴールの沖縄県平和記念公園を目指し出発した。
 楽松さんは、三遊亭圓生の一番弟子で五代目圓楽の一番弟子でもあり三遊亭鳳楽一門の総領弟子として「走る落語家」としても知られる。40歳の時に戦前オーストラリアのカウラ日本人捕虜収容所で起きた「カウラ事件」のことを聞いた楽松さんは、大脱走で犠牲となった英霊の御霊を日本に持ち帰れば―と、平成16年、旧カウラ収容所からシドニーを経由し、長崎、広島平和記念公園までを走破し、翌年の戦後60年には、沖縄学徒隊慰霊を回るなど走る落語家としてピースラン活動を行い平和の大切さを訴えている。
 2回目の北海道~本州縦断を前に、4月30日~5月5日まで東京~新潟区間の520㌔を完走してきたという楽松さんは「6月23日の沖縄慰霊祭に平和の礎の前で黙とうができるように一歩ずつ前を歩んでいきたい」と話し、午前5時半過ぎに宗谷岬を出発した。
 1日70~75㌔のペースで走る楽松さんは、6月18日に鹿児島県佐多岬に到着後、空路で沖縄県入りし、23日に沖縄学徒隊を慰霊する予定。