昨年度1年間の利礼航路利用実績が発表され、旅客は45万人を割り込みピーク時の半数以下になった。ハートランドフェリー稚内支店は「経営環境は危機的状況にある」と呻吟している。
 昨年度は出だしの4月と5月が躓き、前年に比べ4月19・4%減、5月16・7%減と、2カ月間で1万3352人減少した。
 礼文島の高山植物が見頃を迎える6月は2・1%減と回復傾向見られるも7、8月は夫々11%以上も減ってしまった。荒天による欠航増が直撃した。
 帰省客が増える12月にはベテラン社員も記憶にないほどシケでの欠航が相次ぎ年度末の今年3月もシケに祟られ伸びなかった。
 ツアー客減はこの数年の傾向であり、同社としても織り込み済みなのだが、天候に関しては如何ともしがたく最終的に昭和63年度以来26年ぶりに45万人を割り込んでしまうという不名誉な結果になってしまった。
 会社としては手を拱いている訳でなく集客に対策を講じているが新年度に入っても改善の様子は見られず、落ち込みに歯止めが掛からない状況にあるようである。
 ただ曙光もなくもなく、台湾など外国人は昨年度も前年度の3倍と増えており、今年度もかなりの実績を残しそうではある。
 誰しも良い時の昔の夢を見たがるものだが、ここに来ては発想を180度変え大雑把でなく極め細やかな分析をし利用増を図るべきであろう。
 稼ぎ頭が低迷しているのだから慢性赤字の日ロ定期フェリー運航は有り得ない話であり撤退止むなしか。