お年寄りや障がいのある人ら買物弱者に対し、移動販売車を動かし食料品や日用品を販売する事業を、稚内軽量運輸(佐々木政美社長)が9月から稚内で行うことになった。
 長く「陸の孤島」とされた稚内にも〝黒船〟ごとく大手食品スーパーなどが進出してきたことで元々、市内各所にあった小売店は店主の老齢化も相俟って廃業に追い込まれ、これら商店に商品を卸す業者も稚内撤退を余儀なくされ、沼川など郊外ばかりでなく、市街地でも近くに店がないという事態が生じ、お年寄りら買物弱者が増えてきている。
 同社は昨年、衰退する一方のアーケード街再生プランも樹てたが全店の賛同を得られず実現するに至らなかった苦い経験を経て、これら買物弱者を救うべく買い物支援隊事業として国(経済産業省)の買物環境整備促進事業に応募。今月15日、補助金2500万円を受けることになった。
 稚内の高齢化(65歳以上人口)は28%にも達し今後益々高まるのは違いなく、お年寄りに不自由かけず「稚内で生活して良かった」と思える街づくりの一環として始めることになった。
 1台1800万円もする特注の移動販売車2台で、従来型の得意客を回るのでなく何処かに駐車し気軽に買い物に来れる形態にするという。
 この事業は買物弱者を助けるほか、細々ながら今でも営業を続けている地元小売店や豆腐など製造業者、卸売業者の協力のもと、これら業者を助けるという意味合いもある。
 厳しい挑戦になるだろうが、成功を願って止まない。