27日、市役所記者室で行われた工藤広氏の市長選に当たっての政策発表会見にオブザーバーとして臨場した。4つの大きな政策方針について縷々説明するのを聞いて思ったことは今さらの感があるが、安定感だった。
 とりたてて意気込むということはなく、湛々と説明する中、ポイントは外さず、そういう意味では稚内記者会の記者さんたちも戸惑うことがなかったのではないか。
 市長として稚内という街のポテンシャル(可能性)の高さを話す工藤さんだが、会見ではこのポテンシャルの高さを人口減など問題に対し「どう活用したらいいのか」と暗中模索にあることも吐露。稚内港の港湾機能を更に高め、再生可能エネルギーの将来性について言及する中、風力発電は冬が風強く電力を生むとして、その余剰電力をロードヒーティングや、新たに建設されることになろうカーリング場に活かしたいとした。
 高齢化社会の進展が急な中、元気なお年寄りに社会・ビジネス参加を求める〝アクティブ・シニア〟の考え方は、「ルァラル・コア」(村上勇一社長)のベビーリーフ作りにも共通するものがあり興味持って拝聴した。
 市立病院などの医師確保については現実的な捉え方をしており、今は暗雲に覆われているが曙光は見える気がした。
 記者の質問に対する返答にはほとんど澱みなく、最初に戻るが、どっしりとした安定感が見て取れた。
 自治体だけでなく会社や団体もトップがしっかりしていると配下の人たちに安心感を与え、組織が安定することで仕事の遂行もスムーズになる。そいうことでは1期目より次の2期目の期待が膨らむ人との印象を強くした。
 ここまで書くと「誉め殺しか」などと辛辣なこと面と向かって言ってくる知り合いもいるが「殺し」は一切ないことをこの場で申し添える。ポストが人を変えるというが工藤さんを見ているとぴったりと当てはまる。