北海道知事選がきょう告示され、4期目めざす現職の高橋はるみ氏(61)とフリーキャスターの佐藤のりゆき氏(61)が立候補届けを済ませた。
 基幹産業の一次産業振興、観光客入込み増、人口減問題等々、土地が広い分、広範囲に課題があるだろうが、争点は原発再稼働と高橋氏の多選批判であろう。多選が主要争点に上がるというのは現職にとって回避できない問題であり高橋氏は「批判はあろうが、私が一番道内を、道民を、そして道政を知っている」とばかりに意に介しないようである。
 しかし、この批判は結果パンチ力があり、稚内では〝浜森天皇〟と呼ばれ9期目めざした故浜森辰雄氏が敗れ去ったということもある。現職は強気ばかりでなく油断せず対応した方がよかろう。
 多選批判のワン・イシュー(争点)だけでは佐藤氏はかなり厳しいことになろう。過日、本社に来訪した眞紀世夫人が「現職知事は夫のずっと先を行ってます」と選挙戦の不利を話していたが、真後ろにぴたり付けるのには多選批判も大事なものの、多岐に亘る課題がある北海道全体を見据えた様々な政策に対する理論武装が必要だろう。
 原発再稼働問題一つ取っても高橋さんの姿勢を攻撃するだけでは駄目だ。事故の危険性ばかりでなく放射性廃棄物の処理先さえ決まっていない現状など理詰めに論法を展開しなければならない。
 原発再稼働が経済を発展させ道民に幸せを享受させることが出来るなどと言う妄想を叩き潰すくらいの気概が必要であり、心がない口先だけでは道民の支持を得られないであろう。
 現職というのは強いものであり、事実上の選挙戦に入っている折でも地方振興という目的で各振興局に担当部長を発令した。なかなかである。
 高橋、佐藤両氏には次代の北海道を創生するため侃々諤々の政策論争をやってもらいたい。