稚内漁協の総会があり昨年も堅調な実績を残した。総取扱い高は29億4700万円、前年から4000万円ほど増えた。
 漁師は農家ほどではないが、朝から晩まで働き尽めの職業であり板子一枚下は地獄という海との厳しい格闘をしなければならず、大変な仕事の一つである。
 それでも己が獲った成果が収入に直結するという醍醐味は半端なものでなく最近ではナマコは大宗であろう。桁引き10億7000万円、磯回り1億2900万円の11億9900万円にもなり、コンブなど他の魚種とは一桁違う高収入になっている。
 中国などで中華料理に重宝されているナマコ(干しキンコ)だが、稚内産は特に大きく人気があるという。景気減速は気になるが、伝統的といえる食べ物は景気に関係ないとの見方もでき、今年以降も高値を期待したいところだ。
 ところで総会前に開かれる総代会の廃止が決まった。
 法律で組合員が1組合200人以上と定められているが、稚内漁協の場合、昨年末で206人(前年末215人)で今年末で200人未満になるのが確実視されることもあって総代制維持は困難として廃止に踏み切ったようだ。
 そうすると一発、総会で物事が決まることになるので事務方は組合員への丁寧な事前説明が必要となる。これに関して木村専務理事は「これまで通り浜(組合員)に対する説明はしっかりやっていきたい」と答えていたが、当初は組合員に戸惑いがあるやも知れない。
 沖底漁船が50隻以上あった時代は稚内機船漁協が。今はホタテを主体に宗谷漁協、ナマコ、昆布を主体に稚内漁協の沿岸が支える基幹の水産業。組合員の高齢化と後援者対策が課題だが、収入がそれなりに確保されるとあれば担い手も徐々に現れてくるであろうし、ホタテ景気に沸く宗谷漁協、猿払村漁協では解消に向かっているやに聞く。稚内漁協も急がねば。