ロシアのプーチン大統領が先のクリミア(旧ウクライナ領土)併合で「状況が悪くなれば核使用の準備も」発言には驚いてしまった。
 それほどクリミアをロシア領土とする思いが強かったにしても、大国ロシアの元首として公言することではなかろう。人には言っていいことと言ってならないことがあるのを彼は分かっていないというか、クリミア以降のウクライナ東部戦線などの言動を見聞するにつけ、得体が知れない人物との印象を強く感じた。
 核を保有する米国、フランス、中国など大国の統率者は夫々の国の利害から核使用を心の中に思ったこともあろうが、その心の内は表に出すことはなく封印するものであろう。しかしプーチンは違った。
 実際に核を使用しなかったのだから後日談として明かにしてもいいというのは「何かあったらロシアは核を使用しますよ」という脅しを示したものといえ、さすがKGB(ソ連邦秘密警察)出身といったところだ。
 米国は昭和20年8月6日広島、8月9日長崎と原爆を投下した。あの一瞬にして何十万人、いや何百万人を殺してしまう核兵器を使うということはどういうことなのか。
 投下命令を下したトルーマン大統領以降、米国の大統領は今日まで日本に謝罪することなく来ており、今回のプーチン発言には大国の傲りを感じて仕方なかった。
 為政者たる者、それは強硬で残忍な手段を取ろうとした時もあろうし、実際に行使することもあるだろうが、広島、長崎への原爆投下で戦争が終結したように、高邁な精神をもってしなければならず、トップとして発言は気を付けるべきだ。
 ところで稚内のトップである工藤市長はどうなのか。じっくり語り合ったことはないが、真面目な能吏型の人のようで大言壮語もしない。実直もいいが、生意気だったであろう若かりし頃を想起することもあっていいかも知れませんね。