賃金アップ
 日本銀行の前屋誠旭川事務所長の講演会が4日午後、稚内保健所会議室で振興局職員、商工会の関係者ら30人余りが参会し開かれた。
 昨年7月、旭川に着任した前屋所長は道北の景気状況について、旭川空港の直行便を利用した台湾などアジアからの観光客が大幅に増加し観光は概ね好調さを維持。旭川を中心に有効求人倍率はバブル期並みの高水準に推移していることなどを踏まえ、道北の景気全体としては基調的には持ち直しているが、昨年4月の増税以降の個人消費はじめ景気回復のテンポは鈍いとし、今後、企業による賃金の更なる引き上げを通し消費者の財布のヒモが緩むか、それによって個人消費が回復するかが一番のポイントになる―などと述べた。
 地域活性化のための各自治体が進めようとしている地方創生にも触れ、取り組みを進めるに当たって地方の生産性を向上させつつ、地方分散を図ることが重要とし、宗谷では観光、卸小売業など第3次産業、農水産業の生産性向上がポイントになり、これらの成長に当たっては増大するアジアの需要をどう取り込むかも課題とした。このほか農業や水産業では、輸出を含めた販路の拡大と付加価値の向上が鍵を握る―と述べた。