海獣による魚介や漁具の漁業被害は全道海域で増えており、中でも宗谷管内は全体の3割を占める7億円強にも至っており、漁協や組合員は頭を悩ませており頂点に達しようとしている。
 宗谷総合振興局(水産課)によると、アザラシやトド、オットセイの漁業被害は全道で平成25年度28億円ほどあり、うち7億円余りが宗谷管内であった。全道的には平成20年度から10億円増えている。
 宗谷管内の昨年度の海獣別被害額はトドが最も多く4億7000万円、アザラシ2億4000万円、オットセイは格段に少ない220万円ほど。抜海漁港のアザラシが槍玉に挙がっているが、トドの方が倍近く多い。
 被害を防ぐには捕殺するよりないのだが、海獣は漁業法(トド)、鳥獣保護及び狩猟の適正化に関する法律(アザラシ)、漁獲取締法(オットセイ)で無闇矢鱈に捕殺することができない。
 トド捕殺に関しては今年度、水産庁は全道で516頭を内示している。昨年度は253頭であった。
 宗谷管内では礼文島の被害が多いが、稚内、宗谷漁協でも少なくはなく海獣対策は漁協として喫緊の課題になっている。