道財務局旭川財務事務所から昨年12月~今年1月を中心とした道北地方(宗谷、留萌、上川)の経済情勢が公表された。全体的には前年同期に比べ数値的に減少した指標が多かったが、旭川空港の国際便の乗降客が前年に比べ62・5%も増え、公共事業が前払金保証請負金額ベースで宗谷が2・3倍、上川4倍、留萌に至っては61・9倍と前年から大幅に増え、ホッケの高騰などにより漁業(12月)が37億円と前年の4・5倍になるなど、まだら模様に近い経済情勢になった。
 旭川市内53店の小売店売上高では家電などは前年に比べ13・4%、衣料品9・3%、身の回り品8・1%と減少しており個人消費の回復は遅れている。
 新車(乗用車)販売も前年に比べ20%以上落ち込んでおり、それまでは比較的堅調だった軽自動車が30%も下落したのは気懸かりなところだ。
 車と並んで大きな資金が必要な住宅建設も25%近くの落ち込みと、時期的に元々着工戸数が少ないとはいえ景気の足を引っ張る要素とはなろう。
 公共事業は師走選挙後早々に補正予算成立に係わる事業費が計上されたことから冬~春、そしてGW後の発注と、切れ目ない事業が創出されたことは朗報であり、今年も道北地方の経済を建設業がけん引するという構図になりそうだ。
 観光面では旭川空港の外国客が流氷観光真っ最中の網走、紋別などオホーツク沿岸に足先を向けているが、宗谷、稚内までは―という状況にあるようで、ホテルなど観光に携わるところにとって我慢の冬場ということになるか。
 ホタテ様々の宗谷沿岸など漁業はホッケの高騰もあって12月の水揚げ高は37億円と、前年の4・5倍にも至っており、主幹産業では観光だけが稚内では今ひとつといったところだった。
 苦悶の冬を過ぎると産業活動が活発化するので期待も大きい。が、問題は中味であり、まんじりとしていては駄目だ。