週末の夕べなので肩の凝らないスポーツの話でも書かせて頂きます。
 プロ野球は沖縄などでのキャンプが始まった。稚内に縁のある松坂大輔投手が大リーグから日本球界に戻り活躍期待されているが、その大リーグからプロ野球に復帰した中でも男っ気ということもあり群を抜いているのは広島の黒田博樹投手(40)であろう。大リーグ球団からの20億円のオファーを蹴り、金高ではその5分の1の4億円なのに古巣の広島カープに入った彼には男の美学を感ぜずにいられない。
 大学時代までは無名の選手だったそうだが、上位指名され広島入りし、最多勝利に輝くほどのエースになりFAで大リーグ入りした。大リーグでは日本人投手として初めて5年連続し2桁勝利するなど7年間在籍し78勝した、大リーグでも屈指のエースの一人であり、オファーも相当あったが「自分の育ててくれた広島カープに恩返ししたい」として古巣に戻った。
 金額もそうだが、できそうでできない決断であり彼の活躍を心の底から願うものです。
 さほど球速がない黒田投手がここまでやってこれたのは針の穴を通すようなコントロールの良さであろう。若い時分スピードあり何十勝を上げた投手であっても球速の衰えと共に成績を上げられないのは、投手として最後の砦ともいうべきコントロールを付けられなかったからであろう。
 我々市井にある人間にも当てはまる。若い時はパワーだけで生きられても、年齢を重ねるにつれ知恵や才覚、洞察力、忍耐などが必要になり、そのパワー一辺倒からの移行は一見誰しも可能なようだが存外難しい。
 また話が横道に逸れたが、40歳という野球選手として何時引退に追い込まれるやもしれない年齢だが「これまでずーっとこの年が勝負と思いやってきました」と語る黒田投手。最低2桁は―と言うが達成しなくても宜しい。彼が登板するというだけでもワクワクする。