昼食を摂りながらの例会としては昨年11月以来3カ月ぶりの三水会。稚内青年会議所新理事長の秋元哲哉氏が新会員として挨拶したあと、稚内税関支署長の伊多波勲氏が昨年の稚内港の貿易について講話した。
 昨年は輸出が16億3447万円(前年対比29・3%減)輸入50億6914万円(同9・3%増)と、輸入した活カニが数量は減ったものの1㌔当たりの単価が倍に上がったことで金額が伸びた。
 稚内港の輸入金額は稚内港に陸上げされ通関したものと、他の港で陸上げされた後に稚内に運ばれ通関されたものからなり、稚内港卸しでも他の港で通関されたものは稚内港の貿易統計として計上されず、その金額は6500万円にもなる。
 数字に表れない貿易があるということで、個人的にはしっくりいかないものがあった。
 北海道と東北3県を管轄する函館税関としては稚内であろうが紋別であろうが同じだとの見解なのだが、稚内港で陸上げされたものが稚内の統計にならないというのは門外漢にしてみれば不思議なことであり納得できないものはあった。
 日本とロシアとの活カニ密漁防止協定発効後のカニ運搬船の激減については「今後の動向を注目している」と話しただけで、肩透かしを食ったというのが正直な感想であ
った。
 しかし、あれほど入港していたカニ漁船がここまで減るとは。ある程度予想していたこととはいえ何ら関係ない仕事をしている筆者も寂しさを感じるのだから生計としている業者の、そこで働く従業員の皆さんの気持ちを思う時、居た堪れなくなる。
 炭鉱が閉鎖され炭住街から人が姿を消したように、稚内港の埠頭近くにある工場は大丈夫なのだろうか。「大丈夫か」は他人事の言い方であり関係者の心の内に思いを寄せる時、切なささえ感じ辛い。
 人の世の厳しさと非情さをまざまざ見せつけられる。