自然界というのは正直なもので、寡雪な上に気温の冷え込みも小さいものだからフキノトウが道端で散見されるようになったという。ちょっとばかり慌てん坊さんだが、それほど今年の冬は穏やかに過ぎている証しなのだろう。
 雪が降らないと朝晩の冷え込みで車道も歩道もツルツル路面となり転倒によってケガ人も出ている。若いうちなら未だしも年を取ると足から弱っていくので足のケガには十分注意しなければならない。
 ところで統計的には稚内で一番寒いのは2月1日前後であり、それからは日一日とちょっとずつだが平均気温が上がり春めいてくる。この原稿を書いている12日の正午前も太陽の光が眩しく、春のような錯覚にさえ陥ってしまうが、外を見るとまだ融けることのない雪でいっぱいである。
 市道はこの冬、2回目の排雪をやったが、国道や道道は1回しか行っておらず、開建や建設管理部は大助かりだろう。市街地国道を1回、丁寧に排雪するだけで3、4千万円の費用がかかるのだから、この寡雪は有難いことこの上ない。
 この天候が続くことを願っているが、4月までの間、何らかのしっぺ返しがあるだろうし、調子に乗ってられないことも事実だ。
 気温が上がっていくことで雪が重くなり除雪作業も堪えてくる。若いうちは未だしも年を取るとしんどく、更には屋根の雪も気になる。そしてツルツル道路も。
 今は身体への負担が小さくて済む除雪アイテムが増えているが、最新なものほど値段が高く年金暮らしの家庭には経済的負担が大きい。
 この辺りを行政が少し補てんしてくれるようだと有難いが…。
 フランスの経済学者の本が世界的に売れているそうだ。持つ者と持たない者の格差が近年は拡大しているとのことを指摘しているそうだが、元々人類史では格差が延々と続いており、目からウロコの話でもない。