「きさらぎ」とよむ陰暦2月の異称は「衣更着」とも書くことから着物を重ね着する意味と誤用されるが、本来の意味は〝生更ぎ〟から草木が更生すること、つまり春に向かい草木が更生し蘇るという意味がある―と繙(ひもと)いた広辞苑にある。
 人間にしてもこれから迎える春の準備をしていかなければならない月であり、我が身を振り返ると、厳しい冬に立ち向かうような生き方から雪が自然と融けていくようにあまり向きにならず「眈々」でなく「淡々」たる生き方をする時期に来ているようだ。
 のっけから禅問答みたいな話から始めたが、以前、いや数年前までは自分が自分が―の精神で他人を傷つけ、唯我独尊な生き方をしてきた。しかし人というのは年を取るとともに変わらなくてはならず、他の人に、社会に活かされているという萌芽がでてくるようだ。
 数カ月前の小欄でも書いたが、60歳という還暦を迎えたことで人生ちゃらになり、今後は私利でなく公利のために生きる割合を高くすることを意識しなければならないだろうし、他人の利益を尊重するということでは国会議員、道議会議員、市長や市議会議員はその最たる人たちであろう。
 4年に1回の統一地方選挙が3月26日の北海道知事選告示を皮切りに始まり、稚内市長選は4月19日に告示され26日に投票がある。
 知事選は4期目めざす高橋知事が盤石であり、稚内市部道議選も対抗馬出ようが出まいが吉田道議は安泰であろう。
 市長選に関しては2期目めざす工藤市長に全く死角なく、立候補を検討したであろう陣営も白旗を上げているよう。世評通りの市長2期目最強説である。
 ただ完璧といえる工藤市政ではあるが、不満を持つ市民はおり、工藤さんが勝利するにしても批判票が幾らか判る選挙はやるべきであろう。
 市議選は、候補の健闘祈るだけでコメントございません。