稚内税関支署は30日、昨年12月の稚内港貿易概況を発表した。日本とロシアの密漁防止協定発効で注目されていたサハリンから活カニ輸入は、発効前の12月9日までは駆け込みあったものの、10日以降は5隻に止まったこともあり数量は前年対比17%減ったが、タラバが前年比3・5倍もの超高値を付けたことから金額は前年比60%増にもハネ上がった。
 12月は輸出1961万円(前年同月対比1・8%減)輸入6億5845万円(同47・9%増)の6億7806万円。前年同月を45・8%の2億1294万円上回った。輸入は5カ月連続し前年実績を上回った他方、輸出は4カ月連続の前年実績割れ。
 活カニ輸入は323㌧、5億9608万円。タラバ173㌧(前年同月対比62・9%増)4億5633万円(同3・46倍)ズワイ83㌧(同57・7%減)4373万円(同68・9%減)毛ガニ68㌧(同21・1%減)9602万円(同2・8%減)。需要期を迎えたタラバが増え価格も高騰した。
 協定発効前の9日まで入港した貿易船41隻のほとんどはカニ運搬船と見られるが、10日以降は5隻しか入港せず、12月1カ月間の入港は58隻と、前年の70隻から17%ほど減少した。
 杉本統括監視官は「カニ運搬船の動向は注目している。(入港が)今後増えることはないのでは」とも話していた。
 輸入はこのほか活ウニ58㌧(同30・8%減)4513万円(同33・9%減)、冷凍魚1・76㌧(同全増)352万円(同)、その他魚介3・67㌧(同72・3%増)937万円(同82・1%増)。
 輸出は鉄鋼製品1062万円(同全増)、魚介類487万円(同35・8%減)、機械類222万円(同全増)。