北海道遺産に登録され戦前の稚泊航路の歴史を物語る施設として稚内観光のメッカともいえる北防波堤ドームに、稚内海保の巡視船から出る生活ゴミを一時保管するゴミ置き場があり、読者の指摘もあり喧騒を呈している。
 過日、このゴミや資材置き場近くに爆発物らしきキャリーバッグが置かれた騒ぎがあり、それを端緒にドーム内の一番端にそのような置き場が設置されていることが分かり大騒ぎしているもので海保は移設を検討しているという。
 以前、巡視船の係留場所は北洋埠頭の方にあったが、平成20年8月、北埠頭に係留先を代える際、稚内市(港湾課)の了解のもと有料でドーム内に設置されることになったようだ。
 海保もだが、稚内市もはっきり言って脇が甘く北防ドームをどう見ているのか―と疑念を抱かざるを得ない。
 書き出しで述べたよう北海道遺産で稚内のメッカであるドームを軽んじたと言っても過言でなかろう。
 稚内海保と稚内市(港湾課)の見解のズレもある。というのは市は昨年春の段階で早めの撤去を要請していたとし、海保側は移設費用のこともあり移設の結論を出せないでいたことが端的な例である。
 更には土着の稚内市民と転勤者からなる機関の人たちとの乖離もあり、ドームに対する認識の違いが浮き彫りになった出来事といえよう。
 本来なら読者に指摘される前に小社の記者が記事にしなければならないことを反省しつつ、おかしいことは「おかしい」とはっきり言える稚内市民の潔さにも脱帽するものがある。
 このように一般国民の見方・考え方には厳しいものがあり、社会の木鐸の端くれを任じてきた小紙も教えられることが多く、今後も助言・忠告などお願いするものです。
 人の生き死に関わることでないので割合心を重くせず論評できたのを善しとしますかな。