あす17日、阪神・淡路大震災から20年を迎える。あの高速道路が横倒しになった光景に戦慄し、時間が経つほど被害の大きさを知るにつれ改めて地震の恐ろしさを見せつけられた。
 筆者の姪が嫁いだ夫の神戸の実家でも全壊という被害に遭い、親戚の所に身を寄せるなど苦労したと聞いており、幾らか自分に関係する人が被災したので言う訳でもないが、地震で一瞬にして家など財産ばかりか命まで奪われる衝撃に改めて慟哭を覚える。
 その後、神戸など阪神地区や淡路島が復興したかと思いきや、4年前のあの東北を襲った大震災である。地震国とはいえ、繰り返される悲劇にただ慄然とするだけでなく防災など対処は進んでいるのだろうか。自然には勝てないといいながら地震など災害が起きても被害を減ずる減災を真剣に検討しているのか。甚だ懐疑的と言わざるを得ない。
 その地震国に原子力発電というのは無理があり、いかに安いエネルギー源を確保しようとしたとしても政府、そして電力会社の失敗と言っても過言でなかろう。
 北電は泊原発稼働を急いでおり再稼働すれば値上げした電気料金を下げるようなことを言っている。原発供給の電力によって電気料金は永年、物価の優等生然としていた。しかし優等生というのは生身の人間を見ていても脆さがあり、我々国民はある意味、砂上の楼閣のもと暮らしていたことを肝に銘じなければならないだろう。
 経済優先の思考を有する男たちでさえ「どうなのかな」と疑問に思う人は増えており、一旦事故が起きると取り返しのつかない事態になる原発はもうここらで止めにしたらいいのでは。
 食糧基地の北海道で原発事故が起きたならば日本全体が立ち行かなくなる。地勢学的に地震が起きる可能性が極めて低い所での再稼働であればいいだろうが、これとて矢張り無理がある。何せ日本は地震国なのだから。